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あなたはだれがすきなの?

kage

2013/05/02 (Thu)

誰もが知っている『ぞうさん』の歌、まど・みちおさんという方が1948年に作詞し、
1953年に團伊玖磨さんによって曲が付けられました。
歌い継がれる童謡や唱歌がどんどん少なくなっている時代ですが、この歌は60年間、
世代を超えて誰もが口ずさむことのできる歌として輝きを失っていません。

私の孫もことばの発達が少し遅れていましたが、初めて口にした歌がこの歌でした。

『ぞうさん』の人気の秘密は何でしょうか?
メロディーも歌詞も簡単で子どもが歌いやすいから?それとも皆、象が好きだから?

そういうこともあるかも知れないけれど、私は、皆、「かあさんがすき」なぞうさんの気持ちに
共感するから、そしてわが子の中にもその気持ちの芽生えを見つけたりするから、
自然と歌ってあげたくなるなのだろうと思います。

ぞうさんは、「お鼻が長いのね」と他と違うことを指摘されても「かあさんもながいのよ」と
お母さんに似ていることを誇らしげに歌います。可愛がられている子どもは自信を持っている
ので、他と違うねと言われてもそのことでくよくよすること等ありません。
素直に「そうよ」と答えることができるのです。

「誰が好きなの?」と聞かれれば「かあさんがすきなのよ」と何の疑いもなく答えます。
この歌詞から、私たちは母さん象もぞうさんのことをさぞかし可愛がっているのだろうと
容易に想像できます。

訓練に通い始めた子どもさんが、私にもなつき、お母さんから離れて訓練室に入れるようになると
私も、ぞうさんがされたのと同じ質問をしてみます。
その答えの中にはお母さんへの問診だけでは得られない貴重な情報が含まれているからです。

3歳位までの小さい子どもさんには「誰が好きなの」という質問は難しいこともあるので答えやすい
質問にしてパズルなどの静かな遊びの中でさりげなく聞いてみます。

「〇〇」ちゃん、ママ好き?」→「うん」→「へー、ママ優しいんだ。」→「うん、やさしい。」
「パパとママはどっちが好き?」→「ママ。」  こんな会話になれば母子関係はひとまず安心。

「パパとママはどっちが好き?」に対し「パパ」と答えれば、すかさず「ママは?」と聞いてみます。
そんな子どもさんは大抵、「ママきらい、おこるもん。」と答えます。

このような場合は母子関係の修復が必要です。「ふ~ん、ママが怒らなかったらママが好きなの?」
→「うん」→「〇〇ちゃんはやっぱりママが好きなんだ~」→「うん」

お母さんに対しては「〇〇ちゃんが落ち着かないから、叱ることも多いですか?」とお母さんが置かれ
ている状況に理解を示した後、叱らない方が問題の解決につながることを理解していただき、
具体的な声掛けの仕方などをお伝えします。

そして「〇〇ちゃん、ママが一番好きと言っていましたよ」と子どもさんの本心を伝えてあげます。

最近のイクメンブーム、パパが好きと言われて喜んでおられるお父さんも多いようですが、
ママ好きといえない子どもさんとお母さんとの間(あいだ)を取り持ってあげることが必要です。
ぞうさんの歌を歌う子どもさんの姿を幸せな顔で見守るお父さん、こんな家族像が理想です。

3歳、4歳となると次第に自分を取り巻く人間関係を理解するようになります。誰が好きかの問い
にも、本心はお母さんが一番好きなんだけれど「パパとママ」と答えるようになり、それは、
自分にとって両親がかけがえのないものだという認識が進んでいることを示しています。
そして両親の次に大切なのは、兄弟姉妹、そして祖父母と答えることが一般的です。
ご同居の方をみんな好きというのも良いことだと思います。

でもこんな年齢になっても「ママだけ」が好きという場合や、なんでも「ママが一緒じゃなきゃいやだ」
という場合には何か問題があると考えます。発達全般の遅れや、広汎性発達障害、それから
母子関係の問題(お母さんが十分に足りていない)も念頭に入れて訓練の次のスッテプに入っていきます。

このことでお困りでも、無理矢理お母さんから引き離したり、お母さんに寄って来るのを拒否したり
すると逆効果です。

また、「パパ、きらい」とか「おばあちゃん、きらい」とかいう場合はご夫婦の関係や嫁姑の関係が
うまくいっていないときが多いです。
お母さんが嫌いな人のことを子どもが好きになるわけはないのです。

その時、私は、時間を取ってお母さんの不満を聞いたり、不満の解決に向けて助言をしたり、
時にはお父さんやおばあちゃんも訓練室に呼んで家族が笑顔で過ごせるように助言します。

子どもさんのことばのことで来院されているのですが、取り巻く環境が幸せでないと子どもさんの
幸せもないと思って、時におせっかいをやいている言語聴覚士です。




この記事へのコメント

kage

ぞうさんよく一緒にうたっていました♪

以前は「ママとパパどっちが好き?」「ママ!」だったのが、最近は「ふふふアヤ好き」と恥ずかしそうに答えます。また、パパ日勤週でパパと寝ることが多くなると「パパ大好き」連呼で私によってこず、アヤを持っててもらいナルとべったり遊ぶと「ママ!ママ!」となり、子供って正直だな~と思います。

たまに「ジジ嫌い、大バアバあっち行って」や、わざと「ママきらーい」と言って、ちょっと困ったこともあったので記事を読んでドキッとしました。

夫婦中も良いですし、大ババもババも私も血が繋がっており仲良しですが、たま~にする喧嘩を見てるのか?あと、私がアヤを抱いている時間が長いので、せっかくの自分とママとの時間を邪魔しないでって感じなのかな?と、考えさせられました。

いつでも「家族みんな大好き!」って言ってくれるように、ナルにもアヤにも十分に愛情注いでやらなくちゃなと思いました。「大好き」って言われると本当に可愛く嬉しくなります!



Posted at 14:21:01 2013/05/11 by なるまま(^^)

この記事へのコメント

kage

思い当たるふしが

息子がどう思ってるのか、言葉で聞けないのは残念ですが、態度や表情を見る限り、私もパパも好かれているかな?という感じです。
私自身のことで、思い出したのですが、母方の祖母が大嫌いでした。事実、母と祖母の関係は最悪で、長女だった母は、祖母からいつも「長女だから当たり前」と家の事や弟妹の世話をさせられ、小中学校を休まなくてはならなかったそうです。「母から愛された記憶がない。父からは可愛がられたけど」が、口癖でした。
等と言うことを考えると、私と母との関係はそれほど悪くはなかったように思います。確かに色々な面で価値観が合わないことが沢山ありましたが、母から愛されてないと思った事は全くありませんし、甘えた記憶も十分にありますから。それと、母が次女の私に厳しかった。「直ぐに人を頼ろうとする。お姉ちゃんがやってくれると思ってる。」と何千回、何万回?と言われ続けたのは、単に私の出来が悪かっただけでなく、自らの経験が影響していたのだな、と理解出来ます。
そんな母と自分の事を、いつかブログに書いておこうと、ずっと思っているのですが、様々な思いが錯綜して、中々進まない状態でいます。

Posted at 13:08:28 2013/05/12 by yuccalina

この記事へのコメント

kage

なるままさんへ  

いつもご訪問ありがとうございます。

始めはママ大好きですべてがすんでいたのが、だんだん人と人との関係が分かってきて、自分を取り巻く人々の中でどの立ち位置にいたらいいのかということも考えだす年頃ですよね。

でも、ママのことが第一なのは間違いない。
ご家族が仲良くされていたら、自然とみんな大好き、みんな大事というようになると思います。

大家族っていいなといつも思いながら、ブログを読ませてもらっています。
たくさんの人の愛情を受け取りながら、そしてたくさんの人の気持ちに気が付きながら、お二人は成長していかれると思います。とても大事な何かを受け継ぎながらね(^^)。

Posted at 20:15:19 2013/05/12 by rainwoman

この記事へのコメント

kage

yuccalinaさんへ

> 息子がどう思ってるのか、言葉で聞けないのは残念ですが、態度や表情を見る限り、私もパパも好かれているかな?という感じです。

yuccalinaさんやパパさんのトモロー君への愛情を考えるとトモロー君は間違いなくお二人のこと大好きだと思いますよ。

> 私自身のことで・・・

私も小学生の頃から母とは気が合わないと思っていました。そして、母は弟の事ばかり「優しい子だ」と私の前でいつも言っていました。弟は近所や学校で時々トラブルを起こすやんちゃな子でしたが、いい子にしている私、お手伝いもする私はどうして褒められないのかな~と、その後もずっと引きずっていました。

> そんな母と自分の事を、いつかブログに書いておこうと、ずっと思っているのですが、様々な思いが錯綜して、中々進まない状態でいます。

孫がいる私もまだそんな思いを持っているのですから、母子関係というものは本当に微妙なものだと思います。

いつもコメントありがとうございます。

Posted at 20:38:15 2013/05/12 by rainwoman

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kage


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