FC2ブログ
2020 01 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29. »  2020 03

『なりたい自分になる』ということ

kage

2016/09/08 (Thu)

乳がんであることを公表されていた小林麻央さんがブログを立ち上げ、
病気の陰に隠れるのではなく、『なりたい自分になる』と宣言されました。
多くの人の感動と共感を呼んでいます。

『なりたい自分』というのは本当の自分、
『なりたい自分になる』というのは本当の自分の心に素直に生きていくということ。

日常の煩雑の中、ついつい目先の衝動や、欲求、しがらみに左右され、

忘れてしまっていたり、
忘れてはいないけれど、前に進めないもどかしさの中にいたり、

そんなもやもやを払いのけてくれるような、
麻央さんの力強いことばに私も勇気づけられました。



オリンピックやパラリンピックで活躍するようなアスリートたちも
『なりたい自分』の姿を思い描き、つらい練習も歯を食いしばりながら耐え、
あるいはどん欲に挑み、


それから、私のような名もなき人間も自分らしく生きたいと考え、
日々の営みを紡いでいます。



ところで、ブログを休みがちな日々の中で少し書き留めておいたテーマの中に
『なりたい自分となれない自分』というのがありました。


その中で紹介しようと思っていたK君の話です。

『なりたい自分』と今の自分のギャップに苦しんでいた子どもさんです。
というよりも、『なりたい自分』の姿さえもはっきりしていなかったのかもしれません。



K君は軽度の脳性麻痺でことばがはっきりしないという主訴で4歳のころから通院しています。



ウッウ~ン、私の臨床経験の中でも3本の指に入るほど大変な子どもさんでした。


刑事もののドラマや、警察への密着取材をしたような番組が大好きで(お母さんが?)
赤ちゃんの頃からずっと見ているので、自分も警官になったような気分、

保育園で誰かが泣き出したら即座に駆け付け、
周りの子がやったに違いないと勝手に思い込み、

パンチやキック、時には手に持っていたハサミや給食の先割れスプ~ンを
泣かせた犯人に違いないと思う子どもに向け、けがをさせることもしばしばでした。


保育士から止められたり、とがめられたりするともうパニック、悪言をわめき散らし
誰彼と関係なく攻撃を加えました。


そんなことがあった日にことばの訓練が重なると、


大声を上ゲながら訓練室に走りこみ、同時に、そこらのものを投げ散らかし、
止められれば、担当を蹴ったり噛みついたり、
床にころがって泣き叫んだり、と訓練どころではありません。


歴代の担当が手を焼き、年長になるときに
「体も大きくなってきてもう無理です。」と頼まれて、私が担当することになりました。



私は言語聴覚士ですから、ことばの訓練をしたのは確かですが、
それ以上に彼の『なりたい自分探し』に時間と労力を使いました。


最近はなりたい自分になろうとし始めたK 君です。
どのように成長していったか続きを読んでください。



                          (つづく)


コメントフォーム

kage


URL:




Comment:

Password:

Secret:

管理者にだけ表示を許可する

この記事へのトラックバック